戦闘機動解説 対爆撃機戦 1-3 追尾機動 の種類と特徴について

戦闘機動解説 対爆撃機戦 1-3 追尾機動 の種類と特徴について

2018年6月3日 0 投稿者: tosh1ak1
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追尾機動 の種類

追尾機動 にはいくつかの種類があります。

対爆撃機戦闘のような非空戦機動の敵機に対しては以下の四つがあります。

  • ハイサイドアタック
  • オーバーヘッドアタック
  • アンダーサイドアタック
  • ノーズクオーターアタック

今回はこれらについて解説します。

ハイサイドアタック

同高度もしくは上象限からの追尾がハイサイドアタックです。

この機動の特徴は旋回に必要なGに地球からのGを考慮して足す必要があるということです。

[合計G]^2=[旋回面内側へのG]^2+1

となります。

これを見ればわかるように旋回面方向へのGより少し多いGが合計としてかかるため、航空機の制限を超える可能性が高まることを示しています。

また、同じGで回っているとしても機動によって旋回方向へのGが弱まる事がわかると思います。

オーバーヘッドアタック

オーバーヘッドアタックはハイサイドアタックと対になる機動です。

機動の特徴として速度とGの維持が簡単である点があげられます。これは重力方向に旋回していく事になるため高度エネルギーを利用しやすいこと、また次に示す式からもわかる通り旋回方向に掛けられるGが高くなるためです。

オーバーヘッドアタックにおけるGは以下の通りとなります。

[合計G]=[旋回面内側へのG]+cos[ピッチ角]

ここから分かる通り背面状態ではcos180=-1、水平飛行はcos0=1より背面時に旋回内側へ向けて掛ける事ができるGが+2ほど上がっている事がわかると思います。

例えば4Gを維持して縦方向のループを行ったとすると、最下点では旋回方向に向けて使えるGは3Gですがループの頂上では旋回方向に向けて5Gまで使う事ができます。

このようにその時の状態によって旋回に使えるGが変化します。

縦機動の不利点

機動自体は有利ですが縦に旋回する関係で太陽をミサイルの目が拾ってしまう事があります。また、雲や地形の影響も他の旋回に比べて受けやすいと言えます。

また、その時のピッチによっては(背面となっていない間は)旋回方向へのGが少なくなり不利になる事が挙げられます。

アンダーサイドアタック

下象限から追尾機動です。突き上げる機動となるためその分エネルギーを失いやすくエアスピードが変化する可能性があります。

しかしながら現代の航空機のエンジンパワーであればこの点が克服できるものが増えています。

機動の特徴

この機動は下から上を狙うため、背景が空となりミサイルの赤外線センサーの精度を高めます。よって攻撃はより長距離で行なえます。

また、敵航空機の後方下面から接近するため敵に目視されにくいと言えます。

発射後のミサイルがコリジョンコースに乗るための機動を取る際にも地球の重力を利用できる分ミサイル自体の機動に余裕が出ると言えます。

高度に関しても低い方が機動しやすく小回りが効きます。これはミサイルだけではなく航空機に関しても同じでエンジンのエネルギーが高い分よく動けます。

ノーズクオーターアタック

ノーズクオーターポジションはミサイルを撃つにもガンを撃つにも難しい位置ですので無視します。