次世代電動ガン‘M4修理 ピストン調整

2018年5月26日エアガン,メンテナンスM4,修理,電動ガン

次世代電動ガン M4 を修理しよう

ピストン調整方法と考え方

前回発覚したピストンがセクターギアにひっかかる不具合の修理方法としては最終ラックを削る事にしました。
次世代電動ガンのセクターギアはピストン後退の歯とスパーギアの当たる歯が繋がっているのでピストン側を削るしかないです。
SHSやUFCといったメーカー製のパーツはこのような調整ができないと使用ができないので使用時に注意が必要となります。

ギアの歯を調整します

この歯、もちろん焼き入れされているので普通のヤスリでは削れません。百円ショップあたりでダイヤモンドヤスリを買ってくる必要があります。
ヤスリがけは一ミリ以下の範囲で行うので慎重に行います。ひっかかりが無くなった事を確認して組み立てます。

 

新たな問題発生

またこの修理後の組付けでシム調整がおかしい事に気づきました。
組み込んですべてのネジを止めるとギアの動きが重くなりました。ショップで調整してもらっているとのことでしたがシム入れ過ぎということはネジをすべて留めずに調整しているという事でしょう。ショップカスタムに出す客層がメカボックスまで確認しないと思っていい加減な調整をしていそうです…

一言メモ シム調整について

シム調整は調整の際必ずネジをすべて留めます。仮止めなどで行うと余計な隙間が必ず生まれ、今回のようにギアの動きを妨げます。

ショップ等でやってもらう人もいるようですが彼らは別に電動ガンについて詳しいわけではなく店のマニュアルにそって適当にやっているだけなので今回のようにめちゃくちゃな調整がされている事も少なくないようです。

修正して確認

結局セクターギアとベベルギアのシムを一枚取り除き組み立てました。
試射は初速調整とキャップを付けた状態でのから打ちを行いました。
ギア削れはパワーの強いバッテリーが原因であったので、試射もリポバッテリーで全て確認し、安定している事を確かめました。

全金属歯に交換したためピストン重量が上がり、それによってピストン後退時にブローバックシステムで引っかからなくなりました。
ピストンの重量を上げる方法としては他にも鉛を仕込むなどの方法があるのですが今回はピストンの交換のみで問題なかったようです。

今回全金属歯に交換してしまいましたが本来はこのピストンを用いるとピストンクラッシュ時の被害が大きくなるため組み込みには注意が必要です。とくにこのカスタムは金属軸受けが使用されており何かあった場合はメカボックスが歪む可能性もあります。

一言メモ 金属軸受けについて

カスタムショップが好む無駄カスタムの一つに金属軸受けがあります。

これは流速のような1J制限を超えるスプリングを使う人にとって軸受けが削れやすいという部分を補うためのカスタムになります。

普通の構成ではまず必要ありません。特に軸受けが金属になると何かの拍子にメカボックスがクラッシュした際、他の部品も巻き込んで壊れる事を意味します。

私は基本的に保険の意味でプラスチックの軸受けを使用しています。クラッシュしたダメージは軸受けで吸収され、ほかのパーツまで破壊する事を防げるためです。

特に高い部品を入れているときほど軸受けに気を使うべきと考えています。

まとめ

カスタム品は様々なバランスが崩れている事も多いため慣れが必要かもしれません。

今回のようにめちゃくちゃなカスタムを施されてクラッシュするという事も十分考えられます。ショップカスタムだから安心というのは甘い考えです。

自分で何が必要か考えてカスタムしなければ余計な物を入れられて性能が落ちるだけです。よく注意してください。

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