raspberry pi + ワンセグチューナー SDRで航空無線を聞いてみよう
raspberry pi と航空無線、リーズナブルにレシーバーを作れるかも?
海外用ワンセグチューナーでいろんなラジオが聞けることは皆さんご存知かもしれません。
DVBとかなんとかのチューナーに使われているRealtek RTL2832Uがなんかいろんな電波を聞くのに調子がいいらしく、ラジオや盗聴器や航空無線の傍受に使われているそうです。
これを利用しない手はありません。対応周波数的に航空無線を聞くことも可能そうなので試してみましょう
用意するもの
raspberry piのボードと動かすのに必要なもの
適当なDVBチューナ的なもの
聞きたい周波数帯のアンテナ
MCX-Pと使うアンテナの変換ケーブル
設定方法
最初に注意点 raspberry piだとCPUパワー足りない感じありますがなんとか動くので続行します。
あと、apt-getでgqrxを入れるとうまく動かないのでGqrx SDR for the Raspberry PiにあるGqrx SDR for the Raspberry Pi 3をダウンロードして使う必要があります。
GUIはqtを使っているのでそれらをインストールした後にソフトを拾ってきて動かします。
実際に必要なコマンドは以下の通り
sudo apt-get install libqt5gui5 libqt5core5a libqt5network5
sudo apt-get install libqt5widgets5 libqt5svg5 libportaudio2
wget https://github.com/csete/gqrx/releases/download/v2.6/gqrx-2.6-rpi3-tar.xz
tar xvf gqrx-2.6-rpi3-2.tar.xz
cd ./gqrx-2.6-rpi3-2
./setup_gqrx.sh
./run_gqrx.sh -c airspy.conf
動かしてみよう
起動すると7インチディスプレイからはみ出ますが気にしないでください。
設定は何も弄らないで起動します。
Deviceとか何か変えそうなものですが弄ると起動しないのでDefaultでいきます。
設定は何も弄らないで起動します。
Deviceとか何か変えそうなものですが弄ると起動しないのでDefaultでいきます。
近所のラジオに合わせてみました。
なんとなく音が聞こえますが音質は専用のレシーバほどよくありません。
航空無線の周波数に合わせてもノイズが多い感じあります。
あと、無理させるとすぐ止まります。例えば無理矢理周波数のスライダーを動かすなど..
ワイドバンドレシーバと違って画面で出ている周波数を調べれるというのは利点ですね。
声が出ているのか単なるノイズなのか波形見れるのは便利です。
音質は?
音質や色々な周波数のサーチは専用のワイドバンドレシーバーの方がいいです。
航空無線も周波数がわかっていてひたすらサーチするなら専用機の方がいいと思います。
お試し程度に聞く事はできますしお手軽な分音質はイマイチといえます。
あと、アンテナの性能は結構重要です。
エアバンドを聞くならそれ専用のアンテナを用意した方がよさそうです。
一応エアバンド拾って声も聴くことができます。
空港の近くならわりと聞こえるみたいですが特定の周波数に定めて聞いた方がraspberry piも安定するのでサーチ等できないのはかなりの弱点となります。
結論
結論としては周波数確認には使えますがクリアな音声は聞こえないといったところでしょうか。
もしかしたらアンテナをもっと良いスーパーディスコーン的なやつにして外に設置したら聞こえるかもしれませんがそれだけの予算出せるなら最初からレシーバ買った方がいいような感じがあります。
あと、信頼性の面からいくと、ワンセグチューナー側の周波数がずれているという噂や熱で基板の半田が溶けるといったうわさがあり、長時間運用するのは難しいかもしれません。
ちなみに我が家ではワイドバンドレシーバのVR-160を使用していますがこちらは専門機だけあって24時間つけっぱなしでも壊れる様子ありません(壊れないかはわかりません。)
今回紹介した手法はあくまでもおもちゃといった感じでしょうか。夏休みの工作などでやってみたらおもしろいかもしれません。
自分の周りの電波に触れるいい機会になりますよ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません