ヤフオクの中古電動ガン(自称ショップカスタム済)M4メカボ解説 やってはいけない内部カスタムの失敗満載!!
中古で買った 電動ガン のメカボックス、サビが酷いのと社外パーツ使われているので何があるかわからない状態でした。
ボックス等は東京マルイのVer2で”独自カスタム”がされているそうです。(出品情報より)開けてみたらとんでもない状態だったので解説していきます。
ブログアクセス解析見ていると電動ガンのメンテナンス手法は需要があるようですね。とりあえず写真載せて行きます
ギアボックスの分解
このメカボ、スプリング部に窓ないので後退位置分かり辛いのと分解時すこし面倒ですね。
慣れていれば特に問題無いですが最近のver2はスプリング部の窓からスプリング抑えながら分解できて楽です。
古いタイプのver2メカボックスはがんばってください。
というか、最近のM4は新型ver2boxのはずです。ジャンク品のボックスにでも変えたのでしょうか?
状況の確認
ギアが削れてる
全体的に汚いですね。黄色いグリスが固まっています。
ギアにモリブデングリスのようなものが見えますがどうやらギアが削れた時の粉でグリスが黒くなっているだけのようです。
つまりギアの設定、使い方かグリスの設定が間違っています
高性能カメラのせいで一見オシャレに見えますが中身はドロドロです。
グリスが間違ってるよ
反対側にもグリスが固まっています。
ピストンレール部、白いグリスが付いているのですがこれってギア用の高粘度グリスじゃ…
(※よいこのみなさんへ、レールガイドに高粘度グリスを塗ると普通に壊れるからやめよう)
どうやらギアの削れた原因はここにあるようです。
不要な全金属ピストンの使用
ピストンは社外品の全歯金属製のポリカピストンみたいですね。
全金属の部品は他のパーツにダメージを与えていきます。
今回のようにグリスが間違っていると当然ギアは削れて行きます。
ここで樹脂製のピストンを使っていれば金属のギアが削れることは無かったはずです。
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気密がとれないジャンク部品の使用
ピストンヘッド、ケチったのかマルイ純正を強引に付けてますね。
最近のピストンヘッド、取り出すのすごい大変で方法しらないとピストン1つ壊す事になるんですよね。
なぜそこまでして純正ピストンにこだわったのかはよくわかりません。
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クリーニング
とりあえずサビと汚れだらけのシリンダをいつもの金属ブラシで奇麗にします。
グリスの固まったようなものからよくわからない汚れまで色々詰まっています。前の人がどういう扱いをしていたのかよくわかりますね。
この状態見るとジャンク扱いで出されていた理由がよくわかりますね。
次回もメカボのメンテナンスの続きを行いたいと思います。
二日目 まだまだ続く酷いメカボ解説
M4のメカボまだメンテナンスの続きです。
とにかくグリスの固まり方がひどいです。
配線引き直しとかカスタム内容(後述)のわりにはメンテナンスがいい加減なあたりと外装の傷の事を考えるとショップカスタムといいつつゴリラがカスタムしたようですね。
では作業の続きに入ります。
なお分解にはトルクスドライバのT-10が必ず必要です。
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ネットだとわりと安く買えます。工具店で売り切れていて買えなかったのを思い出します。
シリンダ周辺
シリンダヘッドも油ぎとぎとです。ノズルの動きがシブいのも少し変ですね。
シリンダヘッドはグリスそんな盛りませんしノズルの動きがおかしいのはやはり相性を確認せずポン付けしているからでしょうか。
ギアのチェック
ギアはSHSの16:1でした。ハイサイクル化でも目指したのでしょうか、モーターがノーマルなのでこれではスプリング変更できませんね。
16:1ギアを使うときはモーターや電圧を強くしたりバネレートを落としましょう!
真ん中の動力を伝えるスパーギア、かなり削れている気がしますがこれはグリスのミスだけではないかもしれません。
軸受け、接着されていませんでした。それどころか軸受けのダボ穴にもグリスが入り込んでいてすごく酷い状態ですね。
軸受けはギアと接する場所だけグリスアップ!基本はメカボックスに接着!
もし樹脂製軸受けを使うなら瞬間接着剤等で固定しておくことをおすすめします。
私は金属製の軸受けは使用しません。
何かが詰まった時にギアにダメージが行くと高くつきますが樹脂製の軸受けならかなり安く治せます。
軸受けがダメージを吸収してくれるのです。高いパーツまで巻き込んでクラッシュしたりギアを削るのを防げます。
とりあえずギア取り出して金属粉の混ざったグリスを取り除きました。
この写真、よく見るとピストンを後退させるセクターギアの歯が削り取られてますね。
メカボックスの研磨
ピストンのガイドレール、変なへこみがあるので磨いておきました。
ついでにギア周辺も2000番の紙ヤスリで適当に磨きました。特に意味は無いですね。
謎のピストン加工の解説
例のポリカピストン、歯が二枚削り取られているのがわかると思います。
ハイサイクル化を目指していたのだと思いますがこれやるならスプリング上げるかシリンダ換えるかしてほしいですね。
初速調整してない雰囲気あるので後でなんとかしなければなりませんね。
まだメカボのメンテナンスには続きがあります。
三日目 修理開始
前回、どうやら中古メタルM4のメカボはハイサイクル化しようとした物だという事がわかりました。
今回からは解説というよりメンテナンス、修理にはいっていきます
ピストンの軽量化
ハイサイクル化するならピストンは軽量化したいですね。フライス使ってピストン肉抜きしてもいいかもしれませんが今回はやりません。
とりあえず高粘度グリスは全部確実に落とします。
このグリスが少しでも付くとピストンが急減速し、ギアを破壊します。
ピストンヘッド加工
申し訳程度に穴開けておきました。これはわりと一般的に行われるカスタムで、軽量化というよりパッキンの機密を上げるのに使われています。
本当はもっと大きくあけたい所ですがピンバイスしか手元になかったので一応開いている程度です。
今回のメカボは全く気密が取れていないのでかなり手を入れる必要があります。
組み上げ
それでは組み上げて行きます。ギア周辺のグリスはモリブデングリスを使用しました。
ピストンの方には東京マルイのシリコングリスを使用しています。
ピストンに使うグリスは絶対に間違えないようにしましょう。
もうフレームまでセットしてしまいましょう。
気付く方もいると思いますが最初に付いていた配線用のプレート、あれはメタルフレームへ取り付ける際に外す事になっているので外しておきました。前オーナーは無理矢理組み込んでいましたがそういう乱暴な事はしちゃダメです。
というか基礎的な事は調べてからやりましょう。
まとめ
ヤフオクカスタム電動ガンは中身もクソでした。
カスタム済中古電動ガンを購入するときはゴリラがカスタムした前提で買いましょう。
次は外装を直していきます。
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