初心者向けカスタム講座 メカボ メンテナンス
メカボックス自体を分解しよう
M4に関してはメカボ取り出し動画そのうち載せようと思ってます。
記事にするまでもないほど単純です。慣れればすぐに分解できるようになります。
必要な工具
メカボまでたどり着いたらここで準備する物があります。
トルクスレンチT10とピックです。
ピックが無い人は安全ピンの先端5mmほどを曲げた物でも代用できます。
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トルクスレンチが用意できない人は分解を諦めて下さい。
他社のメカボだとたまにプラスネジになっている事もあります。ネジに関してはある物を使うのがいいと思います。
メカボックスに結婚指輪が吸い込まれて三十分以内に取り出さないといけない人などはネジをリューターか何かで切り取って分解すればいいですがここはカスタム講座なのでそういう方を対象にしていません。
開けてみよう
ピックが用意できなかった人は大きな袋の中にメカボックスを入れて作業してください。パーツが吹き飛びます。
※一応申し上げておきますがメカボ開けるとメーカー保証は受けれなくなります。何があっても自己責任で
ではメカボックスを開きましょう。
ラッチの解放
開く前にラッチをピックで解放しておいてください。といっても最初の分解ではラッチが何でどれなのかはわからないと思うのでピストンが前進しきっていれば気にしなくてもいいです。
そのかわり袋にいれて作業しましょう。
逆にスプリングが圧縮されている場合はなんとしてもラッチを探し出して解放してください。
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下の画像の赤い軸から出ている部品で、青線で囲ったあたりにあるはずです。
下向きに引っ張って解放します。
ラッチが解放されていない状態でかつスプリングが圧縮されているとパーツが傷つきます。
スプリングガイドの固定
このときスプリングガイドに細いドライバのようなものを差し込んでおくとメインスプリングが飛び辛くなり分解の際にパーツが吹き飛びにくくなります。
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スプリングガイド保持用の穴は純正のメカボでもかならず開いているはずです。メカボックスの一番後ろから棒を入れてスプリングガイドを押さえておきます。
開くとだいたいこんな感じでしょう
スプリングガイドは速やかに開放してバネの圧縮を放してあげてください。
(カスタムパーツが組み込まれているので実際の色とは異なります。)
先ほど言ったラッチとは一番手前側のモーターの近くにあるストッパーです。
これがギアの逆回転を抑えています。
ラッチはメンテナンス中邪魔なので取り外しておきましょう。
組み込み時忘れないように気をつけて下さい。忘れるとセミオートのキレが悪くなったりします。
初めて分解した人はモーター側のギアを回してどのように動いているか確認しておきましょう。
また、どのギアがどこにあったか写真を撮る事をおすすめします。
確認が終わったら軸受けの接着に入ります。
メンテナンスと初期カスタム開始
軸受けの接着
メカボックスの軸受けに関しても社外カスタムパーツやベアリングタイプなどが売られていますが純正の樹脂が一番良いです。
樹脂製なら高価なギアが潰れる前に軸受けが潰れてくれるのでコスト的にも安くなります。
ハイサイクルなどの負荷がかかるカスタムでは樹脂だと弱いのですが普通のカスタムでは樹脂製で十分です。
軸受けをメカボと接着するとメカボー軸受け間のすり減りが無くなる為軸受け自体の耐久性が若干あがります。接着には瞬間接着剤を使用し、メカボ側に塗った跡軸受けを垂直に押し込みます。
このとき傾いたり引っかかったりすると軸受けが痛むので気をつけて下さい。
グリスを塗ろう
接着剤が乾くまでの間にグリスを塗りましょう。
グリスの種類はギアに高粘度グリス(赤い方)、シリンダ内部にシリコングリス(青い方)となります。
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注意:ピストン及びシリンダ内部、シリンダ付近(セクターギア、一番最後のギアです)に高粘度グリスは使わないで下さい。
ちょっと見づらいですが下の写真の青斜線はシリコングリスです。
これを間違えているメカボ見た事ありますが使い続けるとピストンクラッシュを起こしかねないので絶対にやめてください。
実際グリスを間違えて高粘度の物を使っていたメカボックスはピストンのラックが削れ初めていました。
シリンダ内に高粘度グリスが混ざったらピストンとそれに接しているセクターギアが潰れます。
もしも不安になったのでしたらギアにタミヤのモリブデングリスを使用するか全部シリコングリスという手段もあります。
ただし高粘度グリス以外を使用した場合はこまめなメンテナンスが必要になります。特にシリコングリスは劣化が激しく放っておくと固まるので注意してください。
ギアに塗る量ですがカスタムによって様々です。
ハイサイクルを目指したいのでしたらなるべく薄く塗りますし消音カスタムや耐久性アップを目指すのでしたら多く塗ります。
ギアは適当に塗っても問題を起こし辛いので最初はそこまで神経質になる必要も無いと思います。ただし多すぎると飛び散って次のメンテで苦労します。
ギア以外にもシリンダやピストンのレールにも塗っておきます。
シリンダには指を使ってシリコングリスを薄く塗りましょう。
またピストンヘッドのOリングを外しその中にシリコングリスを充填しておけば当分は問題無いと思います。
ピストンレールにもシリコングリスを使いましょう。ここに高粘度グリスを付けないで下さい。何度も言いますが高粘度グリスがシリンダ内に入ると故障の原因となります。
電動ガンではシリコン”オイル”を使用する部分が少ないのですがメカボのギアの潤滑にシリコンオイルを使用するとハイサイクル化の際に有効らしいです。そのかわりメンテナンス頻度はさらに上がります。飛び散って消えていくので毎回塗りなおしです。
また接点グリスという電気的なスパークを予防するグリスが存在しているので所持している人はスイッチ部に塗るといいでしょう。ただ最初の段階ではスイッチに負荷の掛かるカスタムを行っていないはずなので必須ではありません。
リポ化した方は接点グリス必須です。
最初のメンテナンスはこのような形でしょうか
メカボを組み立てよう
メカボックスを閉じる時は最初の状態に合わせ、スプリングなどの入れ忘れが無い事を確認して下さい。
またピストンが前進しきった状態で、ギアに噛み合っていない事を確認してください。
変に噛んでいると後でクラッシュします。
ラッチを入れ、スプリングを押し込んだら蓋を閉めます。
このときギアが穴からずれている事が多いので針などで動かして調整し、上の蓋と合わせます。
何度も分解組み立てを行うとわかるのですがたまに組み込みで違和感を感じた時は他の部分で不具合が出ている事が多いです。
パーツのひび割れや軸受けの損傷などがこの時に分かる事もあります。
慣れるまでは分解時にしっかり見るしかありません。しかし特にカスタムパーツを組み込んでいるのでなければ壊れているという事は少ないでしょう。
メンテナンスは以上です
今回のメンテナンスの中でグリスアップの部分はサバゲ参加毎に行いたいメンテです。
サバイバルゲームで使用すると知らないうちに砂埃が奥まで入り込んでいるのでこまめにメンテナンスしましょう。
何度がゲームで使用しているとどこを変えたいかはっきりしてくるはずです。メンテナンスの習慣があればメンテナンスと同時にパーツも変更できるので早いうちからメカボックスのメンテナンスはできるようにしておいた方がいいと思います。
次回は命中精度に深く関わるバレルとチャンバーに関して書きます。
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